きっかけは無いが漢字検定。

漢字検定準一級に向けてお勉強中。出題範囲より、頻出漢字の読み・意味などを記載しています。時々日記も。

準1級-四字熟語-2

● 情緒纏綿
● 張三李四
● 臨淵羨魚
● 捧腹絶倒
● 一世木鐸
 
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情緒纏綿
読み:じょうちょてんめん (じょうしょてんめん)
意味:情緒が深くこまやかなさま。情緒が心にまとわりついて離れない。
・纏綿 :からみつく。複雑に入り組んでいる。
※纏
[音]テン
[訓]まつ る、まつ わる、まとい、まと う、まと める
・まつわりつく。「纏綿」「纏繞(てんじょう)」
・身につける。「纏足(てんそく)」「半纏(はんてん)」 

張三李四
読み:ちょうさんりし
意味:ありふれた平凡な人。(張さんの三男と、李さんの四男。中国ではありふれた名前。)
 
臨淵羨魚
読み:りんえんせんぎょ
意味:願いをかなえるためには、望むだけではなく、適切な手段や方法を考えて行わなければならない。
  (水辺で魚がほしいと思うだけでなく、そのためには家に帰って網を編んだ方がよい。という意味から。)
※臨
[音]リン
[訓]のぞ む
・その場に居合わせる。「臨戦(りんせん)」「臨終(りんじゅう)」
・高いところから見下ろす。「光臨(こうりん)」「君臨(くんりん)」
※淵
[音]エン
[訓]ふち
底が深く、水がよどんでいるところ。「深淵(しんえん)」「淵泉(えんせん)」「静淵(せいえん)」 
 
 
捧腹絶倒
読み:ほうふくぜっとう
意味:腹をかかえて大笑いすること。
抱腹絶倒でもよし。
 
一世木鐸
読み:いっせいぼくたく (いっせいのぼくたく)
意味:人々の指導者。
・一世:この世にいる人たちのこと。
木鐸:木の振り子がついた大きな鈴のことで、古代中国では命令を伝えるときに鳴らした。
※鐸
[音]タク
[訓]すず、おおすず
・大きな鈴。「銅鐸(どうたく)」「鐸鈴(たくれい)」
・風鈴。「風鐸(ふうたく)」

準1級-四字熟語-1

● 温柔敦厚
● 君子豹変
● 捲土重来
欣求浄土
● 竜章鳳姿
 

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温柔敦厚
読み:おんじゅうとんこう
意味:優しく穏やかで、思いやりがあること。
・温柔 :優しく穏やか。
・敦厚 :情に厚い。
※敦
[音]トン
[訓]あつ い
人情がある。誠実である。真心がる。「敦厚」「敦煌(とんこう)」
 
 
君子豹変
読み:くんしひょうへん
意味:主張や態度が、急にがらりと変わること。また、その態度を非難する語。
   (もとは、君子が過ちを改めて善に移るのは、ヒョウのまだら模様のようにはっきりとしている。という意味から。)
 
 
捲土重来
読み:けんどちょうらい
意味:一度敗れたり失敗した者が、再び勢いを巻き返すこと。
※捲
[音]ケン
[訓]ま く、まく る
まきとること。まきつけること。
 
 
読み:ごんぐじょうど
意味:このけがれた世界を離れて、極楽浄土(仏の世界)を心から願い求めること。=仏教用語
・欣求 :道を願い求めること。進んで求道(ぐどう)すること。
※欣
[音]キン、ゴン
[訓]よろこ ぶ
気がうきうきする。「欣快(きんかい)」「欣然(きんぜん)」
 
 
竜章鳳姿
読み:りゅうしょうほうし (りょうしょうほうし)
意味:立派で威厳のある容姿のこと。竜のように勇ましく、鳳凰のように気品がる姿。

準1級-四字熟語について-1

準1級に合格できるかどうかの分かれ道、ともいわれている「四字熟語」。
その名の通り、漢字4文字で作られた熟語のことですが、準1級に出てくる熟語は、私にとって未知との遭遇(笑)
あ、初めまして…な言葉のオンパレードでした。

問題内容と学習法について、まとめてみました。

 


◆出題形式
・上下二字の書き取り
・正しい意味の選択

例)□□戴天

といったように、空欄になっている二字を書くことと、同時に
その熟語の正しい意味を選択肢から回答するという内容です。
(ちなみに例題の正解は、書き:「不倶戴天」、意味:「恨みや憎しみの深いこと」です。)

空欄に入る文字は、別枠にひらがなで記載してあります。
意味についても、別枠に選択肢があります。
選択肢は問題数と同数。

※空欄は上二字か下二字です。
「不□□天」のように間が空いている、という出題はありません。


◆配点
・上二文字の空欄が5問、下二文字の空欄が5問、の計10問。1問2点×10問=20点
・意味の選択 1問1点×10問=10点


◆勉強法のコツとして…

漢字の書きと同時に意味も回答するのが、2級までの試験との大きな違い。
ハードルがぐんと上がった感があります。問題を見てフリーズしたのはきっと私だけではないはず…(笑)
避けては通れないのですが、ついつい避けてしまいそうになる問題です。

しかし実はこの四字熟語、準1級の学習をするのにとても効率的といわれています。
『準1級は四字熟語から勉強をスタートしましょう!』という意見も多く見られました。

読み・書き・意味・熟語と、漢検合格へのあらゆるエッセンスがギュッとつまっているのです。

例えば先ほどの「不倶戴天」について。最初にサラッと「恨みや憎しみの深いこと」という意味と書きましたが、怒っているイメージの漢字は入ってないように思います。
どうしてそんな意味なのでしょう…


不…なんとなく否定形とわかりますよね。
倶…「そろって。ともに。」との意味があります。音読みは「グ」、訓読みはそのまま「とも に」。
戴…頂戴の戴ですね。「頭の上にのせる。」または「恭しく上にささげて持つ。」という意味。音読み「タイ」、訓読み「いただ く」。
天…これもそのまま、大空とか、高いところなど。


ともに天を戴かない。

ってなんだ?

天を戴く(戴天)というのは、この世に生きるという意味。

正しい意味は「ともにこの世に生きられない、また、生かしてはおけないと思うほど恨み・怒りの深いこと」。
(元は、「父の讐(あだ)は倶(とも)に天を戴(いただ)かず」から出来た言葉だそうです。)
ともに天を戴かない。ってのはこの世から消し去ってやりたい。ってほど怒っているんですね。


なんて、成り立ちと漢字一字一字を正しく調べていたら結構時間が掛かりそうですが、
でもやっぱり漢字を理解していく近道だろうなと感じました。


そして、四字熟語の構造にはいくつかのパターンがありますので、
どのパターンなのかを意識してみるとより覚えやすいのではないでしょうか。
それはまたの機会にまとめたいと思います。